This file is indexed.

/usr/share/doc/rdtool/rd-draft.ja.html is in rdtool 0.6.38-4.

This file is owned by root:root, with mode 0o644.

The actual contents of the file can be viewed below.

  1
  2
  3
  4
  5
  6
  7
  8
  9
 10
 11
 12
 13
 14
 15
 16
 17
 18
 19
 20
 21
 22
 23
 24
 25
 26
 27
 28
 29
 30
 31
 32
 33
 34
 35
 36
 37
 38
 39
 40
 41
 42
 43
 44
 45
 46
 47
 48
 49
 50
 51
 52
 53
 54
 55
 56
 57
 58
 59
 60
 61
 62
 63
 64
 65
 66
 67
 68
 69
 70
 71
 72
 73
 74
 75
 76
 77
 78
 79
 80
 81
 82
 83
 84
 85
 86
 87
 88
 89
 90
 91
 92
 93
 94
 95
 96
 97
 98
 99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
<?xml version="1.0" ?>
<!DOCTYPE html 
  PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
  "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<title>doc/rd-draft.rd.ja</title>
</head>
<body>
<h1><a name="label-0" id="label-0">RD working draft 日本語版</a></h1><!-- RDLabel: "RD working draft 日本語版" -->
<p>英語版は<a href="http://www.ruby-lang.org/~rubikitch/RDP-en.cgi?cmd=view&amp;name=RD">ここ</a>にあります。</p>
<h2><a name="label-1" id="label-1">RDとは何か</a></h2><!-- RDLabel: "RDとは何か" -->
<p>RDとはRuby版のPODです。つまりRubyスクリプトファイルの中に埋め込む事を意図して
定義されたドキュメントフォーマットです。</p>
<p>RDは主にplain textをさまざまなフォーマットに変換するplain2というプログラム
の影響を受けています。そのため、RDはplain textに似ており、シンプルですっきり
した文法なので読みやすく書きやすいでしょう。</p>
<h2><a name="label-2" id="label-2">RubyインタプリタはRDをどのように扱うか</a></h2><!-- RDLabel: "RubyインタプリタはRDをどのように扱うか" -->
<p>Rubyのインタプリタは単純に"<code>=begin</code>"で始まる行から"<code>=end</code>"で始まる
行までを無視します。ですから、スクリプトファイル中に埋め込む事ができるのは
RDだけではありません。何でも<code>=begin</code><code>=end</code>の間に書く事ができるの
です。RDは選択肢の一つにすぎませんが、Ruby標準のドキュメントフォーマットと
されています。<a name="footmark-1" id="footmark-1" href="#foottext-1"><sup><small>*1</small></sup></a></p>
<h2><a name="label-3" id="label-3">RDの基本的な概念と文法</a></h2><!-- RDLabel: "RDの基本的な概念と文法" -->
<h3><a name="label-4" id="label-4">Element, Block, Inline</a></h3><!-- RDLabel: "Element, Block, Inline" -->
<p>これからの説明では"Element"という用語<a name="footmark-2" id="footmark-2" href="#foottext-2"><sup><small>*2</small></sup></a>をテキストに文章構造を与えるための
構成要素という意味で用います。さらに、"<a href="#label-5">Block</a>"という用語を比較的
大きくグローバルな構造を表すElementに、"<a href="#label-35">Inline</a>"という用語を比較的小さ
くローカルな、テキストに付加的な修飾を与えるElementに対して用います。</p>
<p>段落や見出し、リストなどがBlockです。RDではBlockを表すのに
インデントや特殊文字を用います。Blockを入れ子にすることで複雑な
構造も表現できます。そして、Blockの表現は自然とplain textに見え
ます。詳しくは<a href="#label-5">Block</a>を見てください。</p>
<p>強調やコードや参照などがInlineです。((? ... ?))のようなカッコと
特殊文字の組合せがInlineの表現に使われます。ほとんどのInlineが互いに
入れ子にできます。詳しくは<a href="#label-35">Inline</a>を見てください。</p>
<h3><a name="label-5" id="label-5">Block</a></h3><!-- RDLabel: "Block" -->
<h4><a name="label-6" id="label-6">基本文法</a></h4><!-- RDLabel: "基本文法" -->
<p>Blockは行指向の文法にしたがいます。つまり、同じ行にある文字はすべて同じ
Blockに属しています。インデントはBlockの入れ子レベルとタイプを表して
います。行の先頭の文字はBlockのタイプに関係します。</p>
<h5><a name="label-7" id="label-7">概念と用語</a></h5><!-- RDLabel: "概念と用語" -->
<dl>
<dt><a name="label-8" id="label-8">Baseline</a></dt><!-- RDLabel: "Baseline" -->
<dd>
Baselineはインデントの基準です。ある行のインデントととBaselineの相対的
な深さはその行の属するBlockのタイプに影響します。
</dd>
<dt><a name="label-9" id="label-9">Head Char</a></dt><!-- RDLabel: "Head Char" -->
<dd>
Head Charは空白文字を除いた行の先頭の文字です。
</dd>
<dt><a name="label-10" id="label-10">STRINGLINE</a></dt><!-- RDLabel: "STRINGLINE" -->
<dd>
STRINGLINEは普通の文字で構成された行です。STRINGLINEは"<code>*</code>",
"<code>(<var>num</var>)</code>", "<code>:</code>", "<code>=</code>", "<code>+</code>"といった文字を
Head Charとしては含みません。しかし、インデントされた行なら"<code>=</code>"
や"<code>+</code>"をHead Charとすることができます。
</dd>
<dt><a name="label-11" id="label-11">WHITELINE</a></dt><!-- RDLabel: "WHITELINE" -->
<dd>
WHITELINEは空白文字だけの行です。
</dd>
<dt><a name="label-12" id="label-12">Comment</a></dt><!-- RDLabel: "Comment" -->
<dd>
<code>/^#/</code>にマッチする行はコメントとみなされます。
</dd>
</dl>
<h5><a name="label-13" id="label-13">Baselineの決定と影響</a></h5><!-- RDLabel: "Baselineの決定と影響" -->
<p>トップレベルでは<a href="#label-8">Baseline</a>は行の左端です。リスト内ではBaselineはListItem
の最初の<a href="#label-5">Block</a>によって決定します。例えば、</p>
<pre>Example: "|" はBaselineを表しています。
  |この行はトップレベルのTextBlockの行だとします。
  |&lt;- したがって、Baselineは左端です。
    *|List内では (1)
     |&lt;- このようにBaselineは(1)の行で決定されます。
    *    |同じListでもListItem毎にBaselineが決定されます。
         |&lt;- したがって、1番目のListItemとは違うここにBaselineがあります。</pre>
<p>|この行はトップレベルのTextBlockの行だとします。
|&lt;- したがって、Baselineは左端です。</p>
<ul>
<li>|List内では (1)
   |&lt;- このようにBaselineは(1)の行で決定されます。</li>
<li>|同じListでもListItem毎にBaselineが決定されます。
       |&lt;- したがって、1番目のListItemとは違うここにBaselineがあります。</li>
</ul>
<p>Blockが別のBlockに入れ子になっている時には内部のBlockのBaselineは外側の
BlockのBaselineよりも深くなります。</p>
<p>Baselineとインデントの相対的な位置関係がBlockのタイプに影響します。
Baselineと同じ深さにインデントされた<a href="#label-10">STRINGLINE</a><a href="#label-20">TextBlock</a>
に属す行となります。一方Baselineより深くインデントされた<a href="#label-10">STRINGLINE</a><a href="#label-21">Verbatim</a>の行です。</p>
<h4><a name="label-14" id="label-14">Blockのタイプ</a></h4><!-- RDLabel: "Blockのタイプ" -->
<h5><a name="label-15" id="label-15">Headline</a></h5><!-- RDLabel: "Headline" -->
<p>Headlineは"<code>=</code>"か"<code>+</code>"を<a href="#label-9">Head Char</a>とする行で構成されます。
Headlineは1行以上にはなりません。Headlineはトップレベルだけに置く事が
できます。</p>
<pre>Example:
|&lt;- トップレベルのBaseline
= Headline 1.
=== Headline 1.1.1.
+ Headline 1.1.1.1.1.</pre>
<h1><a name="label-16" id="label-16">Headline 1.</a></h1><!-- RDLabel: "Headline 1." -->
<h3><a name="label-17" id="label-17">Headline 1.1.1.</a></h3><!-- RDLabel: "Headline 1.1.1." -->
<h5><a name="label-18" id="label-18">Headline 1.1.1.1.1.</a></h5><!-- RDLabel: "Headline 1.1.1.1.1." -->
<p>Headlineの先頭の特殊文字はHeadlineのレベルを表しています。次の図で
最初のマークは最も大きなレベルのもので、最後のマークがもっとも小さな
レベルのものです。</p>
<pre>Fig: Headline Marks
=
==
===
====
+
++</pre>
<p>マークに続くテキストはHeadlineのタイトルです。これは同時に
<a href="#label-46">Reference</a>のラベルとして使われます。</p>
<p>Headlineのタイトルには<a href="#label-46">Reference</a>とFootnoteを除く<a href="#label-35">Inline</a>を使う事が
できます。</p>
<h5><a name="label-19" id="label-19">Include</a></h5><!-- RDLabel: "Include" -->
<p>Includeは"<code>&lt;&lt;&lt;</code>"を<a href="#label-9">Head Char</a>とし、その後ろにインクルードする
ファイルの名前が続く行からなります。RD形式のファイルと出力するフォーマッ
トで書かれたファイルのどちらでもIncludeによってインクルードできます。</p>
<p>RD形式のファイルをインクルードする時にはインクルードされるファイルの名
前は"foo.rd"の様に".rd"もしくは".rb"というサフィックスでなくてはなりま
せん。そして、"<code>&lt;&lt;&lt;</code>"の後にはサフィックスを含めたファイルの完全な
名前を書きます。例えば、次の様にです。</p>
<pre>&lt;&lt;&lt; foo.rd</pre>
<p>出力するフォーマットのファイルをインクルードするには、インクルードされる
ファイルはその出力フォーマットに固有のサフィックスを持たないといけません。
例えば、HTMLのファイルをインクルードするには".html"というサフィックスを、
Texinfo形式のファイルをインクルードするには".texi"というサフィックスを
つけます。そして、"<code>&lt;&lt;&lt;</code>"の後ろにはサフィックスを除いたファイルの
名前を書きます。例えば、</p>
<pre>&lt;&lt;&lt; foo</pre>
<p>と書くわけです。</p>
<p>この場合、RDフォーマッタはHTMLを出力する時には"foo.html"をインクルード
し、Texinfo形式で出力する時には"foo.texi"をインクルードします。出力フォー
マットのIncludeを用いる時には複数の(しかもなるべく多くの)形式のインク
ルードファイルを用意すべきです。</p>
<h5><a name="label-20" id="label-20">TextBlock</a></h5><!-- RDLabel: "TextBlock" -->
<p>TextBlockは複数の<a href="#label-10">STRINGLINE</a>から構成されます。それらの行は<a href="#label-8">Baseline</a>
と同じインデントでないといけません。<a href="#label-8">Baseline</a>より深い<a href="#label-10">STRINGLINE</a><a href="#label-21">Verbatim</a>の行とみなされます。</p>
<p>TextBlockは<a href="#label-35">Inline</a>を内部に含む事ができます。</p>
<pre>Example:
|
これはTextBlockです。
TextBlockの2行目の行です。
  この行はTextBlockでなくVerbatimです。
* そしてこの行はListの行です。(正確にはListItemの中のTextBlockの行でも
  あるのですが)</pre>
<p>この例は次のようにフォーマットされます。</p>
<p>これはTextBlockです。
TextBlockの2行目の行です。</p>
<pre>この行はTextBlockでなくVerbatimです。</pre>
<ul>
<li>そしてこの行はListの行です。(正確にはListItemの中のTextBlockの行でも
  あるのですが)</li>
</ul>
<h5><a name="label-21" id="label-21">Verbatim</a></h5><!-- RDLabel: "Verbatim" -->
<p>Rubyスクリプトを引用するのにVerbatimを用いる事ができます。Verbatimは
<a href="#label-8">Baseline</a>より深いインデントを持つ<a href="#label-10">STRINGLINE</a>で構成されます。
Verbatimは"<code>*</code>"や"<code>(1)</code>"や"<code>:</code>"といった特殊文字を<!-- Reference, RDLabel "Head
Char" doesn't exist --><em class="label-not-found">Head
Char</em><!-- Reference end -->として持つ行も含む事ができますが、それらは最初の行には置く事
ができません。最初の行にあるときには<a href="#label-22">List</a>と見なされます。Verbatim
は最初の行より浅いインデントの行も含みません。Verbatimは<a href="#label-11">WHITELINE</a>
を含める事ができます。</p>
<p><a href="#label-35">Inline</a>はVerbatim内では使えません。</p>
<pre>Example:
 これはVerbatimです。
   最初の行より深いインデントを持っても、同じVerbatimの行になります。
 * この行はListに見えますが、Verbatimです。
しかしこの行は最初の行よりも浅くインデントされているので、別のVerbatim
の行になります。</pre>
<p>この例が次のようにフォーマットされます。</p>
<pre>これはVerbatimです。
  最初の行より深いインデントを持っても、同じVerbatimの行になります。
* この行はListに見えますが、Verbatimです。</pre>
<pre>しかしこの行は最初の行よりも浅くインデントされているので、別のVerbatim
の行になります。</pre>
<h5><a name="label-22" id="label-22">List</a></h5><!-- RDLabel: "List" -->
<p>Listは特殊な<a href="#label-5">Block</a>です。Listは複数のListItemから構成され、ListItem
は複数のBlockから構成されます。したがって、ListはBlockを内部に含む事が
できます。含む事のできるBlockにはList自身も含みます。<a name="footmark-3" id="footmark-3" href="#foottext-3"><sup><small>*3</small></sup></a></p>
<p>ListItemは<a href="#label-11">WHITELINE</a>を含む事ができますが、<a href="#label-20">TextBlock</a>は
持てません。そのため、WHITELINEを間にはさむ事によって複数のTextBlock
をListItem内部に置く事ができます。</p>
<p>Listには"<a href="#label-23">ItemList</a>"、"<a href="#label-24">EnumList</a>"、"<a href="#label-25">DescList</a>",
"<a href="#label-28">MethodList</a>の4種類があります。</p>
<h6><a name="label-23" id="label-23">ItemList</a></h6><!-- RDLabel: "ItemList" -->
<p>ItemListは単純な番号付されないListです。ItemListItemは"<code>*</code>"という
<a href="#label-9">Head Char</a>の行で始まります。ItemListItemの最初のBlockは必ず
<a href="#label-20">TextBlock</a>になります。</p>
<pre>Example:
* 親Listの最初のItem
    * 子Listの最初のItem
    * 子Listの2番目のItem
  親ListのItemに含まれるTextBlock</pre>
<p>下のようにフォーマットされます。</p>
<ul>
<li><p>親Listの最初のItem</p>
<ul>
<li>子Listの最初のItem</li>
<li>子Listの2番目のItem</li>
</ul>
<p>親ListのItemに含まれるTextBlock</p></li>
</ul>
<h6><a name="label-24" id="label-24">EnumList</a></h6><!-- RDLabel: "EnumList" -->
<p>EnumListは番号付されたListです。EnumListItemは"<code><var>num</var></code>"(<var>num</var>
は整数)という<a href="#label-9">Head Char</a>の行ではじまります。他の点ではEnumListは
<a href="#label-23">ItemList</a>と同じです。</p>
<pre>Example:
(1) 親Listの最初のItem
      * 子ListとなるItemList
(2) 親Listの2番目のItem
(10) 番号は無視されます。</pre>
<p>次のようにフォーマットされます。</p>
<ol>
<li>親Listの最初のItem
<ul>
<li>子ListとなるItemList</li>
</ul></li>
<li>親Listの2番目のItem</li>
<li>番号は無視されます。</li>
</ol>
<h6><a name="label-25" id="label-25">DescList</a></h6><!-- RDLabel: "DescList" -->
<p>DescListは用語説明のためのListです。DescListItemは2つの部分からなります。
1つはTermパートでもう1つはDescriptionパートです。Termパートは<a href="#label-46">Reference</a>
のLabelとして使われます。</p>
<p>Termパートは"<code>:</code>"という<a href="#label-9">Head Char</a>の行からなります。Termパートの
行はインデントできることを除くとTermパートは<a href="#label-15">Headline</a>と同様です。</p>
<p>DescriptionパートはTermパートの次の行からはじまります。Descriptionパート
の<a href="#label-8">Baseline</a>はTermパートの(<a href="#label-9">Head Char</a>を除いた)テキスト部分と
同じかより深くないといけません。例えば次の例は間違っています。</p>
<pre>Example:
:   |Term
  |Description.</pre>
<p>Descriptionぱーとは複数の<a href="#label-5">Block</a>を含む事ができます。<a href="#label-22">List</a>を
最初のBlockとすることもできます。Termパートは<a href="#label-35">Inline</a>を含む事が
できますが、<a href="#label-46">Reference</a>とFootnoteは例外です。</p>
<pre>Example:
:Term
   Descriptionの最初の行
   2番目の行
:Term2
   * Listも含む事ができます
   * ...</pre>
<p>次のようにフォーマットされます。</p>
<dl>
<dt><a name="label-26" id="label-26">Term</a></dt><!-- RDLabel: "Term" -->
<dd>
Descriptionの最初の行
2番目の行
</dd>
<dt><a name="label-27" id="label-27">Term2</a></dt><!-- RDLabel: "Term2" -->
<dd>
<ul>
<li>Listも含む事ができます</li>
<li>...</li>
</ul>
</dd>
</dl>
<h6><a name="label-28" id="label-28">MethodList</a></h6><!-- RDLabel: "MethodList" -->
<p>MethodListはメソッドの説明のための特殊なタイプの<a href="#label-25">DescList</a>です。
ほとんどの点でMethodListは<a href="#label-25">DescList</a>と同様ですが、Labelの規則
は違っています。RDフォーマッタはMethodListのTermパートがなんらかの
Rubyのあるクラスのメソッドや定数やCの関数プロトタイプといったような
プログラムのコードであると知っています。そのため、MethodListは
メソッドの引数のように見える部分を除いた上でLabelとなります。詳細は
<a href="#label-44">LabelとReference</a>を見てください。</p>
<p>MethodListItemは<a href="#label-25">DescList</a>と同様にTermパートとDescription
パートを持ちます。Termパートは"<code>---</code>"という<a href="#label-9">Head Char</a>
の行でなり、Descriptionパートは<a href="#label-20">TextBlock</a><a href="#label-21">Verbatim</a><a href="#label-22">List</a>を含む事ができます。しかし、逆にMethodListを<a href="#label-22">List</a>
の中に置くべきではありません。RDは将来的にはこれを禁止するかも
しれません。</p>
<pre>Example:
--- Array#each {|i| ... } # =&gt; Labelは"Array#each"
      各項目に対してブロックを評価する。
--- Array#index(val) # =&gt; Labelは"Array#index"
      ((|val|))と同じ値である最初の項目を返す。同じ項目が無いときには
      (({nil}))を返す。</pre>
<p>この例が次のようにフォーマットされます。</p>
<dl>
<dt><a name="label-29" id="label-29"><code>Array#each {|<var>i</var>| ... }</code></a></dt><!-- RDLabel: "Array#each" -->
<dd>
各項目に対してブロックを評価する。</dd>
<dt><a name="label-30" id="label-30"><code>Array#index(<var>val</var>)</code></a></dt><!-- RDLabel: "Array#index" -->
<dd>
<var>val</var>と同じ値である最初の項目を返す。同じ項目が無いときには
<code>nil</code>を返す。</dd>
</dl>
<p>フォーマッタのいくつかはMethodListのTermパートに書かれているのはRuby
のメソッドや定数などであると仮定しています。そういったフォーマッタでは
MethodListのTermパートをインテリジェントに扱う事ができますが、そのため
には特定の慣習にしたがってRDを書く必要があります。</p>
<p>標準的なRubyクラスリファレンスのための慣習として次のようなものが提案さ
れています。</p>
<dl>
<dt><a name="label-31" id="label-31">インスタンスメソッド</a></dt><!-- RDLabel: "インスタンスメソッド" -->
<dd>
<p>クラス<var>Class</var>のインスタンスメソッド<var>method</var></p>
<pre>Class#method(its params  ...) { parameter block }</pre>
</dd>
<dt><a name="label-32" id="label-32">クラスメソッド(クラスの特異メソッド)</a></dt><!-- RDLabel: "クラスメソッド(クラスの特異メソッド)" -->
<dd>
<p>クラス<var>Class</var>のクラスメソッド<var>method</var></p>
<pre>Class.method(its params ...) { parameter block }</pre>
</dd>
<dt><a name="label-33" id="label-33">クラス定数</a></dt><!-- RDLabel: "クラス定数" -->
<dd>
<p>クラス<var>Class</var>の定数<var>Const</var></p>
<pre>Class::Const</pre>
</dd>
<dt><a name="label-34" id="label-34">関数メソッド</a></dt><!-- RDLabel: "関数メソッド" -->
<dd>
<p>関数<var>func</var></p>
<pre>function#func(its params ...) { parameter block }</pre>
</dd>
</dl>
<p>Rubyはいくつかの特殊な文字(e.g. [], []=, +, -, &lt;&lt;, ...)はメソッドの名前
(識別子)として使います。この時、Rubyインタプリタはこれらのメソッドの
パースを普通のメソッドとは違ったやりかた(演算子メソッド)で行います。
しかし、この慣習ではこれらの演算子メソッドも同じように書きます。</p>
<pre>Example:
  --- Array#[](key)
        ((|key|))に対応する値を返す。
  --- Array#[]=(key, value)
        ((|key|))の場所に((|value|))を格納する。
  --- Array#+(other)
        2つの(({Array}))を結合してそれを返します。</pre>
<h3><a name="label-35" id="label-35">Inline</a></h3><!-- RDLabel: "Inline" -->
<p>Inlineは<a href="#label-20">TextBlock</a><a href="#label-15">Headline</a><a href="#label-25">DescList</a>のTermパートの
中で使う事ができます。カッコを使ったマークアップがInlineに使われます。
Inline同士は互いに入れ子にできます。</p>
<p>次のInlineの一覧では左側に書式を、右側にフォーマット後の様子を表示
しています。</p>
<dl>
<dt><a name="label-36" id="label-36">((*Em*)) =&gt; <em>Em</em></a></dt><!-- RDLabel: "((*Em*)) => Em" -->
<dd>
強調
</dd>
<dt><a name="label-37" id="label-37">(({while gets...})) =&gt; <code>while gets...</code></a></dt><!-- RDLabel: "(({while gets...})) => while gets..." -->
<dd>
プログラムのコード
</dd>
<dt><a name="label-38" id="label-38">((|var|)) =&gt; <var>var</var></a></dt><!-- RDLabel: "((|var|)) => var" -->
<dd>
メタ変数<a name="footmark-4" id="footmark-4" href="#foottext-4"><sup><small>*4</small></sup></a>
</dd>
<dt><a name="label-39" id="label-39">((%ruby -v%)) =&gt; <kbd>ruby -v</kbd></a></dt><!-- RDLabel: "((%ruby -v%)) => ruby -v" -->
<dd>
キーボード
</dd>
<dt><a name="label-40" id="label-40">((:Term:))</a></dt><!-- RDLabel: "((:Term:))" -->
<dd>
<p>=&gt; <a name="index-0" id="index-0">Term</a></p>
<p>インデクスやキーワードとなる用語の指定</p>
</dd>
<dt><a name="label-41" id="label-41">((&lt;Identity or URL&gt;))</a></dt><!-- RDLabel: "((<Identity or URL>))" -->
<dd>
<p>=&gt; <!-- Reference, RDLabel "Indentity or URL" doesn't exist --><em class="label-not-found">Indentity or URL</em><!-- Reference end --></p>
<p>参照。詳しくは<a href="#label-44">LabelとReference</a>を見てください。</p>
</dd>
<dt><a name="label-42" id="label-42">((-Footnote-))</a></dt><!-- RDLabel: "((-Footnote-))" -->
<dd>
<p>=&gt; <a name="footmark-5" id="footmark-5" href="#foottext-5"><sup><small>*5</small></sup></a></p>
<p>脚注</p>
</dd>
<dt><a name="label-43" id="label-43">(('verb')) =&gt; verb</a></dt><!-- RDLabel: "(('verb')) => verb" -->
<dd>
Inlineのvarbatim(フォーマット抑制)
</dd>
</dl>
<h4><a name="label-44" id="label-44">LabelとReference</a></h4><!-- RDLabel: "LabelとReference" -->
<p>ReferenceにはLabelが必要です。RDでは<a href="#label-15">Headline</a>のタイトルと<a href="#label-25">DescList</a><a href="#label-28">MethodList</a>のTermパートだけがLabelとなります。したがって、各々の
<a href="#label-15">Headline</a>には違うタイトルをつけてあげなくてはなりません。この問題の
きちんとした解決策はまだ見付かっていません。</p>
<h5><a name="label-45" id="label-45">どのようにLabelがつけられるか</a></h5><!-- RDLabel: "どのようにLabelがつけられるか" -->
<p><a href="#label-15">Headline</a>のタイトルと<a href="#label-25">DescList</a><a href="#label-28">MethodList</a>のTermパートが
Labelとして使われます。しかし、<a href="#label-35">Inline</a>が含まれるために、それらが
そのままLabelとして使われる、というほど単純ではありません。</p>
<p>第一に、<a href="#label-28">MethodList</a>はLabel付けにおいてはやや特殊です。<a href="#label-28">MethodList</a>
のTermパートは<a href="#label-35">Inline</a>を含みませんが、その代わりRDでは<a href="#label-28">MethodList</a>
のTermパートはメソッドリファレンスやそれに類似の物とみなされますので、次の
ようなルールでラベルが付けられます。</p>
<ol>
<li>"<code>(</code>"や"<code>{</code>"の前にあるテキストだけがラベルと見なされる。<a name="footmark-6" id="footmark-6" href="#foottext-6"><sup><small>*6</small></sup></a></li>
</ol>
<p>次の例を見れば、どのようにルールが適用されているかわかるでしょう。
"<code># =&gt;</code>"より右にあるのが<a href="#label-28">MethodList</a>のTermパートから抽出された
Labelです。</p>
<pre>Example:
  --- Array.new([size[, val]]) # =&gt; Array.new
  --- Array#[]=(key, val) # =&gt; Array#[]=
  --- Array#each { ... } # =&gt; Array#each
  --- void rb_define_method(VALUE class, ...) # =&gt; void rb_define_method</pre>
<p>次に、<a href="#label-15">Headline</a>のタイトルや<a href="#label-25">DescList</a>のTermパートの場合には、この
ような特別なルールはありませんが、<a href="#label-35">Inline</a>を含む事があるので、<a href="#label-35">Inline</a>
に用いるカッコを取り除くためのルールがあります。</p>
<ol>
<li><p>どんな<a href="#label-35">Inline</a>修飾もLabelには影響しません。したがって、</p>
<pre>= ((*Headline*))</pre>
<pre>と
  = Headline
は共に"Headline"とLabelが決まります。</pre></li>
<li><p>しかし、Labelを抽出する際には<a href="#label-35">Inline</a>の開始カッコの後ろと終端カッコ
     の前にある空白文字は取り除かれます。したがって、</p>
<pre>= ((* Headline  *))</pre>
<p></p>
<pre>= ((*Headline*))</pre>
<p>も"Headline"とLabelがつけられます。</p></li>
</ol>
<h5><a name="label-46" id="label-46">Reference</a></h5><!-- RDLabel: "Reference" -->
<p>LabelのつけられたElementはReferenceによって参照できます。Referenceは
((&lt;...&gt;))というカッコで修飾される<a href="#label-35">Inline</a>です。</p>
<p>最も簡単なReferenceの使用法は、単にLabelをそのカッコの中に書けばよいのです。</p>
<pre>((&lt;Label&gt;))</pre>
<p>これは"Label"というLabelに対する参照となります。また、フォーマッタによる
出力では"Label"というテキストが表示にも使われます。例: <!-- Reference, RDLabel "Label" doesn't exist --><em class="label-not-found">Label</em><!-- Reference end --><a name="footmark-7" id="footmark-7" href="#foottext-7"><sup><small>*7</small></sup></a></p>
<p>URLによって示されたリソースを参照するには次のように書きます。</p>
<pre>((&lt;URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html&gt;))</pre>
<p>可能ならRDフォーマッタはURLを次のようにハイパーリンクします。例:
<a href="http://www.ruby-lang.org/en/raa.html">&lt;URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html&gt;</a>.</p>
<p>Labelとは違うテキストを表示に使いたい時には次のように書きます。</p>
<pre>((&lt;Text for display|Label&gt;))</pre>
<p>"Text for display"が表示用のテキストとして使われ、"Label"がLabelとして
使われます。例: <!-- Reference, RDLabel "Label" doesn't exist --><em class="label-not-found">Text for display</em><!-- Reference end --></p>
<p>表示用のテキストは<a href="#label-35">Inline</a>を含む事ができます。しかし、Footnoteと
Reference自身を含む事はできません。</p>
<p>Reference内では"|"や"/"は特殊文字なのでこれらを使いたい時には、それを含む
部分ごとダブルクオートで囲ってやらないといけません。これはReference内のどの
部分でも同じです。</p>
<pre>((&lt;"Bar | inside display text"|Label&gt;))</pre>
<p><!-- Reference, RDLabel "Label" doesn't exist --><em class="label-not-found">Bar | inside display text</em><!-- Reference end --></p>
<p>表示用のテキストはURLへのReferenceにも使う事ができます。</p>
<pre>((&lt;Ruby Application Archive|URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html&gt;))</pre>
<p><a href="http://www.ruby-lang.org/en/raa.html">Ruby Application Archive</a></p>
<p>表示用のテキストが無い場合には代わりにLabelに<a href="#label-35">Inline</a>を使えます。</p>
<pre>((&lt;((*Label*))&gt;))</pre>
<p><!-- Reference, RDLabel "Label" doesn't exist --><em class="label-not-found"><em>Label</em></em><!-- Reference end --></p>
<hr />
<p class="foottext">
<a name="foottext-1" id="foottext-1" href="#footmark-1"><sup><small>*1</small></sup></a><small>もし他のドキュメントフォーマットに興味があるなら、例えば
rubyapi2
<a href="http://www.ueda.info.waseda.ac.jp/~igarashi/ruby/xml.html#rubyapi2">&lt;URL:http://www.ueda.info.waseda.ac.jp/~igarashi/ruby/xml.html#rubyapi2&gt;</a>
などを見るといいでしょう。これはRuby/Gtkのような大規模ライブラリのドキュメン
ト向けに作られています。</small><br />
<a name="foottext-2" id="foottext-2" href="#footmark-2"><sup><small>*2</small></sup></a><small>訳注: RDの文法用語についてはあ
えて日本語訳をあてませんでした。</small><br />
<a name="foottext-3" id="foottext-3" href="#footmark-3"><sup><small>*3</small></sup></a><small><a href="#label-15">Headline</a><a href="#label-19">Include</a>はList内部に持てません。</small><br />
<a name="foottext-4" id="foottext-4" href="#footmark-4"><sup><small>*4</small></sup></a><small> Varについての詳しい説明はtexinfo.texiの該当部分にあります。</small><br />
<a name="foottext-5" id="foottext-5" href="#footmark-5"><sup><small>*5</small></sup></a><small>Footnote</small><br />
<a name="foottext-6" id="foottext-6" href="#footmark-6"><sup><small>*6</small></sup></a><small>
      "<code>(...)</code>"の内部のテキストはメソッドの引数だと見なされ、
      "<code>{...}</code>"の内部のテキストはメソッドのブロックと見なされるのです。</small><br />
<a name="foottext-7" id="foottext-7" href="#footmark-7"><sup><small>*7</small></sup></a><small>
"Label"というLabelのついたElementが無いのでおそらくReferenceの様には
見えないでしょう。</small><br />
</p>
</body>
</html>